腹腔鏡検査は、馬の従来の外科治療に取って代わるものとして、急速にポピュラーな治療方法となりました。
牛の場合、腹腔鏡検査はごく最近導入されるようになりました。主要な適用領域は、第四胃の整復です。
腹腔鏡検査は、立っている馬の両側から行うことができます。また、仰臥位でも行うことができます。腹腔鏡検査を行うには、腹腔内にCO2を送気し気腹する必要があります。腹腔鏡検査は、腹腔内臓器の観察、バイオプシー、疝痛、停留睾丸切除、鼠径ヘルニア、卵巣切除、腫瘍、胚移植等に適しています。カールストルツは、この手術方法用に特殊器具を取り揃えています。基本的な器具のラインアップは、ENDOWORLD® VET No. 22をご覧ください。
馬の胸腔鏡検査は、主に胸膜肺炎の場合に馬が立っている状態で行われます。この時、各部位からのバイオプシーを行い、癒着などがある場合はそれを 剥離します。胸腔鏡検査は横臥位で行うこともできます。これ以外の適応としては、胸腔内腫瘍の診断があげられます。胸腔鏡検査では、腹腔鏡検査と同様のテ レスコープや器具が使用されます。