世界人口の急速な増加により、世界の穀物市場では豆類への関心が高まっている。豆類は主に、地球上の何十億もの人々の栄養の基礎となる安価なタンパク源であり、また家畜の食餌の貴重な構成要素でもある。同時に、世界的な気候変動の影響、品種改良と農業技術の進歩により、豆類の栽培範囲を大幅に拡大し、生産性を高めることが可能になった。豆類の重要性が増し、農家、加工業者、企業家の豆類への関心が高まっていることから、豆類穀物の加工技術と技法を見直す必要が生じている。豆類の種類によって、穀物の化学組成、形態的特徴、物理的・機械的性質が異なるため、加工技術にも大きな違いがある。
エンドウ豆
伝統的なエンドウ豆の加工技術では、不純物の除去、2つの画分への分画、画分の皮むき、得られた製品の選別、チェック、粉砕、研磨が行われ、全エンドウ豆とスプリットエンドウ豆が磨かれる。この技術の主な欠点は、穀粒の収量が低いこと(表1.1)、刻んだエンドウ豆だけを生産する能力がないこと、技術が複雑であること、加工のエネルギー強度が高いことである。
---